スキップしてメイン コンテンツに移動

「拡張少女系トライナリー」ぼるしち回顧録

「拡張少女系トライナリー」について回顧録として、
ここに記します。
またこの文章をまとめている段階での「拡張少女系トライナリー」の進行度ですが
以下のようになります。

つばめ
・メインストーリー Ep31まで COMPLETE
・ココロスフィア   Lv05まで COMPLETE
・ラブトーク     友達

綾水
・メインストーリー Ep31まで COMPLETE
・ココロスフィア   Lv05まで COMPLETE
・ラブトーク     bot

ガブリエラ
・メインストーリー Ep31まで COMPLETE
・ココロスフィア   Lv05まで COMPLETE
・ラブトーク     恋人

みやび
・メインストーリー Ep31まで COMPLETE
・ココロスフィア   Lv05まで COMPLETE
・ラブトーク     友達


「botたちの夕べ」は未視聴です。
シリーズ周辺作品では、アルトネリコ1~3、アルノサージュをプレイ。
シェルノサージュは未プレイです。


一旦最終回という区切りを迎え皆様方の感想など読みつつ駄文にまとめています。
各ストーリーの分岐点に関して、私自身がどのような選択肢をその時点で、どのように選択したしたかを書き留めたいと思います。
また纏めるに当たりまして、「トライナリー・フォーラムWiki」様には
大変お世話になりました。お礼を申し上げます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以下 まとめ考察感想の駄文になります。
ネタバレドーンなのでまだの人はアプリケーションを行ってください。

本当に



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








まず、「拡張少女系トライナリー」を始めるにあたって、
そもそもアルトネリコシリーズが好きであったため気にしてはいました。
今回「ソーシャルゲーム(アプリ)」であると聞いて、当初は食傷気味でした。
ソーシャルゲームをほぼほぼやりませんので向いていないなと思っており
課金制度なども含め触る程度かなと言う具合で、リリースから3,4日ほどして開始いたしました。
結果といたしましては、本当に今作を『今』プレイしているということが大変幸運であったなと言うのが最大の感想です。
端からアニメーションを毎週リリースしていくアプリゲームというのもそこそこぶっ飛んでいましたが、内容はそれ以上でした。


以下の分岐点に至るまでのEp1 ~ Ep13までの感想を簡単に
 
はじめはアニメーションを見て完全に謎という印象でした。
アプリとしてストーリーについても、アニメーションと言う『テンポ』があるビジュアルだけでは補うことの出来ない部分を上手く作っていて、例えば劇中でも簡単には「新人つばめ」に対してのレクチャーと言うかたちで説明をしていますが、それを詳らかにするには『テンポ』を殺さなくてはならないため、このアプリとアニメとの合作形態は良いと思えました。
フェノメノンや精神へのDIVE――これは今回ある目的を持ってbotと偽装してヒロインたちと接していくスタイルで、なんだか新鮮でした。
今までシリーズで「精神世界へのDIVE」という行為は、ある程度信頼関係を構築した上での行為かつ、主人公(自分ではない)対ヒロインだったのに対し、今回はよくわからない偽装bot(自分)対ヒロインであるわけです。こういった違いを感じつつ、各ヒロインとのお話を進めていきました。

つばめちゃんは、何か謎の力を内包し、それがトライナリーとしての適性として抜擢されあわあわとしていくメインヒロインちゃん。ぽわっとした雰囲気がありつつも芯が強く、そこに居るだけで明るく、なんだか危なっかしいのに落ち着くと言った印象の娘でした。

アーヤは、トライナリーリーダーのお姉さん。カッコイイ印象と大人の綺麗さのある美人だなぁという印象。waveをしていくと素の可愛さを覗かせるのがとても良かったです。

ガブちゃんは、西洋美少女。ツンデレツインテの印象のお姫様。年齢と状況が作った精神が他のヒロインよりもより複雑な印象でした。以外にも恋のお話が主軸でびっくりでした。

みやびは、情報系大和美少女。ハッカーという設定上かなり気になる存在でした。ゾルタクスゼイアン。客観的に周りを警戒しつつ一番懐っこいのもこの娘だったかなと思います。

千羽鶴は、チュートリアルで私達を繋いでくれた美少女。完全になんで攻略対象じゃないの案件でしたが、端から黒幕感もありました。オリジン的な存在なのか?という邪推も…ちょっと違いましたけど。

そして神楽。神楽こそ更に謎の存在でした。公式サイトのつばめの首を締めるイメージから、ラスボスなのでは説もありつつ、つばめ大好きっ子で…いやでもそれはもしや???という感じ。FreyMENOWと神楽そしてテレプシコラ(音羽)の関係性を考えるのも面白かったです。神楽=FreyMENOW説はあったのですが、FreyMENOWの胸のボリュ…おっとだれか……神楽の好きなとこは、こちらとたまに対話するときの他のキャラではありえないような、暴言(?)選択肢。こういった応酬が行えるキャラクタなかなか見ないしそこも凄い好きでした。


という感想を懐きつつ、やっぱり神楽=FreyMENOWはそうであったか―という真実が明らかになり。その神楽はやはり公式サイトのイメージ通りつばめを壊す(殺す??)ために動いている―と言うよりも千羽鶴にやらされている?と言うような状態が見え―
Ep14になります。


◆Ep14

「彼女を支持し、世界を犠牲にする」かつ
「彼女を支持し、千羽鶴を犠牲にする」。


質問。
今、貴方が支えてあげたいと思ってるトライナリーの子を想像して。
そして、貴方がその彼女の幸せを純粋に願う場合において。
もし、彼女の幸せと世界の総意としての幸せが一致しない場合。
貴方はどう行動する?


→ この時点での私的ポイント
『彼女か世界か』というようなファンタジックな二択(というかそもそもの前提だったと思い出す)。ここでの自分の立場として、千羽鶴から当初言われていたこと

『この世界を救うために―ある少女たちと結婚してほしい』
 
つまり、目的は "この世界を救う" (動詞辞書形ー目的)ことを依頼されていました。立場上「世界の為、彼女に犠牲になってもらう」が当初の方針であると思われますが、自分対ヒロインのプレイであり、この時点で「世界」はあまり自分たちの側に寄り添ったものではありませんでしたので、

【自身の解答】
私は『彼女を支持し、世界を犠牲にする』を選択いたしました。


では、その【世界の総意】を【私】に置き換えた場合は?


→ この時点での私的ポイント
『ヒロインか千羽鶴か』。正直「千羽鶴」のキャラはどーん可愛い。この時点での攻略ヒロイン順私的好感度は(どうでもよいが)
 
恋ヶ崎ギャヴィアーヤつばめ という感じでした。

ストーリー的にメインのつばめちゃんを毎話ラストにやりたかったのと都美のクラン運が強かったという点があります(メタい)。ビジュアル的好みは前者二人がより好ましいなと想っておりました。ただ非攻略ヒロインと神楽の存在を考慮すると

神楽千羽鶴恋ヶ崎ギャヴィアーヤつばめ という感じ。

神楽の感情の出し方や含みはどうにも気になるものでした。
この時点で私は上記を考慮し、

【自身の解答】
「彼女を支持し、千羽鶴を犠牲にする」を選択いたしました。
(この時点では神楽は千羽鶴側の印象だが)


◆Ep27

「千羽鶴の理想的社会創造は支持できないが、千羽鶴に好感は持てる」


端的に言えば――
私の考える理想的秩序を持った社会構築に賛同できるか。
それはトライナリーたちが発症し、全世界を覆うフェノメノンになること――
それに対して肯定的か否かも含まれる。

→ この時点での私的ポイント
ここでの考えはディベートを考慮するに相当難しいものと感じました、また興味深くも感じた。

《千羽鶴の考える理想的社会の基盤構築のための実世界の現状》
これに関しては「エンタングルとAEZ統一国家」における実世界の現状、統一国家への帰属を拒否した第三次世界大戦の日本の敗戦・荒廃、またその復興(復興としているが統一国家の思惑が絡む実験的な)のフェノム計画の把握と整理が行えた。ここに関しては完全に彼女たちの実世界の設定なので、そのまま飲み下しますが、この時点では『トライナリーの面々が何を想ってトライナリーとなったのか』までは語られておらず判断材料にはならなりませんでした。
千羽鶴の考える理想的社会そのものの社会構築構想に関しては、とても興味があり面白いなという感想を持っていました。しかしながら「母集団が問題の当事者であるか否か」の有用性には些か疑問があるかなとも感じていました。ここも結局は統計に帰結する気が致しますが、「当事者でなくどうでもいいことであれば大多数が客観視するのか否か」という疑問があり、悪意のある主観をマイニングや結果の相互診断により排除・裁定していくということなのでしょうが、「当事者でない異世界総意」というのがそもそも著しく世界と違う場合や、その著しく異なる価値観と言うものが他異世界の統計上多数であった場合などはどのようになるのでしょうか。特異な例であるかなとも思いましたが、異世界という未知に手を出す以上「特異」は「特異でない」場合もあるのではというような考え方をしていました(自身メモによると)。現実世界でも「結果が明らかに特定の解答でないほうが良いと客観的にわかる統計でも、何らかの事象や流れによりその特定の回答に導かれる」ということは多々あるものです。当事者でなく責任もなにもないのですから。興味深くいろいろ考えたくありましたが、未だ我々の現実世界では『当事者以外』が見つからず、この千羽鶴の理想社会構造論が適応の余地が見いだせないのが残念だなとも思っていました。

【自身の解答】
以上から『千羽鶴の理想的社会創造は支持できない』方向性。

実際のところ凄い興味深い社会構築論だったので『千羽鶴の理想的社会創造を支持し』でも良いかなと言う具合の気落ちでした。アニメーション的なインプレッションを優先させました。


《発症に関して》
発症は……「死」ではない。「昏睡状態、無気力状態」―所謂「肉体と魂の分離状態」になる。フェノメノンを蒸着させた世界における俯瞰的存在になるという理解であるのでしょうが、いくら実世界の彼女たちが、未来を信じ発症を望んでいたとしても、私自身の視点の「彼女ら」(つばめのフェノメノン内)としてではありません。また、「崇高なる理念の元に肉体と袂を分かつ」自体は、ファンタジー世界での自己犠牲精神の最たるものでありますが、これは私達の世界でそれこそシンギュラリティ的に「意識の体外化」が可能になるでもしない限り、享受し難いものであると思います。特に宗教観が日常生活に寄り添っていない我々、少なくとも私には顕著であるように思っております。「今、持っている肉体にだけ、捉われるから」「肉体があるから、やれるのさ。」的なというような…"個"である人的な考えだなと自分でも思うのですが、肉体ないときつくないですか…殉教とかそういった感覚になるのでしょうか…

【自身の解答】
以上から「発症」に関して、『否定』。


《千羽鶴自身に関して》
我々の 時に道標として 時に障害として 時に非攻略対象として―付き合ってきた彼女。先ず上にも述べて様に肉体は個をなす絶対的必要要素と考えるために評価点として千羽鶴は、最高に可愛いルックス!!白くて儚そうな印象なのに何処か冷たさもあり、優しさもある雰囲気!非攻略対象!!可愛いちー!!非攻略対象!!ちー!!みたいなテンションからアプリを開始した人も多いと思われる。あなたもそう。私もそう。邪推として、チュートリアルキャラといういかにもこいつがラスボスか!?感があるのもアルトネリコ的にとても好印象(ラスボスヒロインが好きです母さん)。

アニメーションやメインストーリー的に「(つばめのフェノメノン下の)ヒロイン」たちにおいては『敵』といえるであろう存在であるが、これは千羽鶴が世界支配を目論んでいるわけでも破壊者なわけでもありません。彼女には当初から、自身という存在が生まれたときからの目的があり、その理想目的遂行のために動いてきたのであります。彼女は人でなく、そのためのクランであるしそれが正しい。そういった面から彼女を見つめてみると「エンタングルとAEZ統一国家」に反抗する意志そのものであり、そこに更に反を唱えるものではない。こちらが彼女を否定すれば、否定という選択を拒絶はしなかったであろうし、こちらを母数の単なる一指標としての存在以上に接してくれたように思うのです。神楽に対しての彼女は些か痛烈な面もあるが、卯月神楽に対してというよりも『彼ら』に対してであります。この点は優しさ等ではなく完全に立場での不確定因子の排除という面の合理的な動きです。更には停滞フェノメノン要素であるイシュリールの眷属への対抗でもあったので、この点に関して他の選択肢や可能性を鑑みてしまうと、私というbotはフェノメノン下の彼女たちに寄り添っている視点である以上、手放しで是とはいえない感情を持つことは明らかなのではないだろうか―そう感じたわけです。

以上から個人的な感情と見解を織り交ぜると、bot視点では彼女の意志理想は理解できるものであるが全肯定には及ばず、また感情論的にも全てを受け入れることは難しかった。総括的に『完全なる非』ではないし、彼女に対して興味深くまた愛おしい気持ちがありましたので

【自身の解答】
『千羽鶴に好感は持てる』というスタンスでした。


◆Ep28

「一度選んでしまった選択肢を元に戻して欲しい」


コンシューマではない、アカウントと連携された「アプリ」としての本作。基本的にはノベルゲーム的に「選択肢の選択による分岐」で進んでいきますが、従来のセーブというような概念がなく、はたまたパラメトリック理論に基づくというかリアルタイム統計などが行われていく斬新さ……そういった中でも「アカウント連携されたアプリで『一度きりしか選択できない選択肢』」という恐ろしい存在。(胃が痛い)当初の一番最初の問に、私はにこやかに


『千羽鶴の3サイズを教えてください』を選択しました。

真の漢なので…… 閑話休題―― 


Eq28時点の「一度選んでしまった選択肢を元に戻して欲しい」をソイルトンにお願いされた方、がどれくらいいらっしゃるのかという統計というのも凄く気になるのです。ちなみに私は『再選択』はしませんでした。
提示された手段であるので、使用しても良かったのですが、その時点での自分で拡張少女系トライナリーをやっていくぞという気持ちが強かったです。後は「再選択フラグ」の様な物があるのならば"0"のままでいきたいなとの気持ちもありました。

皆々様はどのようだったでしょうか?


◆Ep29

「フェノメノン発症は賛同できません。」


依然として各ヒロインたちの「発症」の話であるが、各ヒロインのフェノメノン外の本来の彼女たちとの会話で『トライナリーの面々が何を想ってトライナリーとなったのか』を垣間見る事ができました。
結局のところ、彼女たちはフェノム計画のために「逢瀬つばめ」のフェノメノン内に任務をこなすために潜入し、事前情報?とは異なり「つばめのフェノメノン」での人生をトライすることになります。この本来の彼女たちとの会話で感じたこととして、現実の彼女たちは皆トライナリーとして発症を認めているが、フェノメノン内の彼女たちとやはり同一人物で、今までDIVEしてきた事によりトライナリーとなることの根本的な原因と言うのは、見ての通り。今回彼女たちにDIVEを行うことを許可される過程と言うのは、アルトネリコ的な信頼という関係ではありませんでしたが、日々のbotとしての会話を通じて、後に獲得してきたものと承知しております。少なくとも「つばめのフェノメノン内の人生」では『ヒロインと言う個人の信頼』を獲得し、フェノメノン外の現実世界での個も同様に(2つの個は別であり、同じである)抱える原因を共有されるまでに至っています。そもそも発症しやすいかどうかと言うのは、原因が重ければ重いほど、想いが強ければ強いほど適合すると劇中でも言及があったかと思います。そしてトライナリーとして発症を承認しフェノム計画に賛同するに経った理由もまたそこにあるように思うのであります。

【自身の解答】
以上から「世界のために自分は発症を厭わず、トライナリーとしてフェノメノンを蒸着させる」という考えを「端から信念とした」ヒロインがいるとは考え難く、発症賛同には至りませんでした。


◆Ep30

「トライナリー各員のセルフクランから信用を得る」
「千羽鶴を受け入れる」
「カレンをセルフクランに据える」


ここまでのメインストーリーを進めてきて、各ヒロインの攻略順と言うのは結局関係があるのかないのか、各話の解説パートの省略のためのフラグなのかはわかりませんが、気になるところでした。(何処かに言及されていた?)
私の場合、ガブリエラから選択し、最後にメインたるつばめを行うという順で攻略していた都合上、当初のマークスマンの解答が「『非』である。」という解答で、なるほどそういう話なのかと飲み込んでいました。
しかしながら他ヒロインはと言うと、私の場合全員『是』という解答でした。流石にこれには気付き他世界のbotの方々のpostを拝見。するとやはり、同様の結果のbot様方が多数、一部には『私は「是」と考える。』という解答の方も見受けられました。ここからガブリエラとの本当の対話が始まりました…
Act.1からAct.6 Ep30までを全て再プレイというか、前半だけを選択し直しEp30にて『非』、前後半やり直しEp30にて『非』……もしかして愛情度なのか!?と考え230まであげ恋人状態でやり直しEp30にて『非』……という感じでした。3度目に気になった回をピックアップしつつ、4度目で条件分岐を考えようやく『是』になりました。あの時、皆様の考察に本当に助けられました。
マルザンナへの肯定選択肢だけでは足りないと言った感じでしょうか。他のヒロインよりもガブちゃんらしい難しさでした。この「マークスマンへの信頼」の件は、最もコミュニケーションネットワークを感じました。とともに懐古的な感覚を得ました。今回のパラメトリック理論に基づく世界選択はリアルタイムであり、限られた時間の中で議論を行っていく必要があったので、新作RPGを学校に行く都度攻略方法や進行度合いを友達と共有しあうようなそんな感覚が感じられたのだと思います。全員から得るべきかどうか、という点については単にマークスマンにだけ拒否されているのが嫌だというのもあったとは思いますが、自分のストーリー中のトライナリーの総意を揃えたかったという意識もありました。

ともあれ、これにて私は「トライナリー各員のセルフクランから信用を得る」に至りました。

千羽鶴を受け入れるか否かについて考えた時に、先ず前述のEp27時点で千羽鶴に対して好意を持っていましたので、それはこの時点においても同様でした。また私の気持ちになりますが、千羽鶴を全く受け入れないということは、つばめの一部を絶対否定することでもありますし、また「現状のAEZ統一国家に対する"反"である千羽鶴」を受け入れないとするならば、少なくとも私自身がその"反"における代替ないし理想論を持つべきであると考えていましたが、そのような道標までは思いつきませんでした。(この時点では千羽鶴の社会構想は幾分か気に入っていましたし)

上記から「千羽鶴を受け入れる」としました。

そして、つばめのセルフクランに対して。
まずカレン側から。カレン・ディサイプロブ・イシュリールが卯月神楽の希望の謳から生じているという点(これを今風に2文字にすると"尊い"というかもしれませんが便利な単語は好ましくありません)、フェノメノン内での「逢瀬つばめ」が「逢瀬つばめ」たりうるのは、カレンというクランの影響が強い点というのが挙げられると思います。
千羽鶴を再度つばめのセルフクランとして据える場合、自身の考える(と言うか彼女の性としての)理想社会構造の構築のためにイシュリールの眷属の排除並びに、卯月神楽という存在の方向性の決定を下した彼女を、今のフェノメノンでの逢瀬つばめの上位核として戻すことになるので、その点に関するこちらの感情の付け方次第かなと思っておりました。千羽鶴をセルフクランに据えた場合、直ちに今までのイシュリールの眷属排除の続行を行うかというとそうはなるとは思えませんし(カレンが千羽鶴の想定よりも大きすぎる存在であるため)、その点では千羽鶴をセルフクランとしても良かったのですが、つばめを通して「卯月神楽」という存在をとても愛おしく想っていましたので、

ここは「カレンをセルフクランに据える」という選択をいたしました。


◆Ep31.

「そして日常、バタフライエフェクト」


結局のところ、(このつばめのフェノメノンで起こっている && 31年で起こっているフェノム計画)の最終的な決着でありコンフリクト解消は、どのようなものであるのか。

メインストーリーを以下のように大きな存在について考えると

《彼ら》にとって都合の良い社会の形成。現在のエンタングルとAEZ統一国家による社会は概ねそのようであるが、この状態は長続きするものではなく恒久的解決が行われたものではない。恒久理想社会構築を行うにあたり、量子技術(レディネス-インプラント端末)による精神への深層介入、フェノメノンの創造を恣意的に(世界救済と題打って)行っている。フェノメノン創造による日本の再構築実験は、卯月神楽-(謳)、千羽鶴-(社会構築 内包する反)、トライナリー-(執行天使 希望による侵食)が相互作用を起こし進んでいきました。ここに千羽鶴の引き込んだ外世界のbotの存在が触媒となり、フェノメノンによる社会構築実験は《彼ら》が意図していたものと多少の差異が発生。この差異の経過(あるいは結果)を更に観察するために一旦の実験継続判断を下しました。――

となっている解釈です。(誤解釈ありましたら申し訳ございません…)


アニメを軸にしたストーリーとして、謎の存在であった「卯月神楽」。彼女が「逢瀬つばめ」を破壊する為の要員であり、彼女が「逢瀬つばめ」を構成した要因。《彼ら》の強いた任務「希望の謳から産まれ理想社会構造のための障害となっている『逢瀬つばめ』の排除」を全うするはずであったが、それに失敗。この失敗の原因となっているな思うのは、フェノメノン下でのトライナリーの面々や我々botとの生活を経てより確固たるもののなった「逢瀬つばめ」の存在。量子技術(レディネス-インプラント端末)による精神への介入の末に想像されるフェノメノン環境下でということも要因かもしれませんが、「想いの力」と言うものが、私達の進行を通してトライナリーの面々や「逢瀬つばめ」を形成。対抗である"絶望の謳"は、本当の絶望ではありつつも想いには届かなかった、あるいはその想いに包まれたために及ばなかったのではないかと考えております。
また「卯月神楽」という存在を絶望に沈める様に働いた《彼ら》ですが、「人」における「希望」「愛」「優しさ」というような幸福的な部分は、「絶望」に類する眷属感情で支配されていたとしても、何処かには存在しそれを結局は押しとどめることもできないし、それを乗り越える力を持っているということへの理解が足りなかった為に、今回のような結末が築けたのではないかと思っております。

本当に物語の構造として興味深く、所謂ソーシャルゲームをやる感覚とはまた違って大変おもしろかったです。メディアミックスやIOTなどを経て、新しい物語の発信のしかたであるなと感じました。まだまだ『拡張少女系トライナリー』の物語は続いていきますが、いろいろ考えや知識、面白さや価値観、現実と現実ではない世界…私達をの核になるものを拡張させてくれた素晴らしいコンテンツでした。
ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。




P.S.
最後にちょっとだけ「卯月神楽」ちゃんについて
トライナリー開始当初から公式サイトで数秒間(37000msごと)に主人公であるつばめちゃんの首を絞めているイメージが浮かび上がる彼女。友人とは「くびしめちゃんいつ出てくるのかな?」みたいな会話をしていた記憶があります。またFreyMENOWが神楽である?と言うような推理を行ったり、と言ってもその時は「FreyMENOWは卯月神楽であるが、ライブの暗転前は『胸が些か大きすぎるため』音羽であり、暗転後は卯月神楽である?」みたいなミスリード(ぴょんこパッド説)をしていたのですが、ストーリーを進めていくうちに彼女こそがキーマンであり、『FreyMENOW』と『卯月神楽』、世界のある意味『創造主』であり『破壊者』であるというようなことがわかってきたりして。他の各トライナリーのヒロインたちともまた違った深くて広くて同時に何処かに影を深く落としている、そんな存在だと感じていました。
特に思ったのは他のトライナリーヒロインたちにDIVEしていって、過去(外の現在かも)の軋轢と今の自分との戦いを共受するというプロセスを経て、たしかに彼女たちの中には色々な感情を司るクラン(彼女)がいました。しかしながら、どのクランたちも性格の根本的なとこは同じ方向性を向いていたのではないかと感じていました。そんな中でメインストーリーが進むうちに、幾つかのストーリーやイベントにおいて『卯月神楽』と"wave"を使ったやりとりが行えたことがあったと思います。その時の彼女の言動やつばめの中での『ぴょんこ』を鑑みるに、彼女にはもっと深い溝というか多面性があるのではないかという感じを懐きました。神楽ちゃんとの"wave"での会話。他bot様方はどのように感じられたでしょうか?あのような応酬ができるという関係性は、本当に興味関心がない上辺だけの関係…ではないと私は感じていて、一歩離れているけれど余計な気遣いはいらない様なそんな会話に私は思いました。
またあまり詳しくは書けないのですが、自身の体験上である意味神楽にちょっと似た方が居まして、その方との会話と印象がとても似ていて安心感を覚えました。(これは途轍もなく個人的なことです)
上に言及したような、彼女の多面性のあるミステリアスさ、また華やかな詩と世界の創造主『FreyMENOW』と、どこか影のある卯月神楽。神秘と頽廃、寓意と社会みたいな、そんな運命複雑骨折的で何者にも期待していない、それでいて自己的で軽蔑を向けられたい(Floccinaucinihilipilificator)、そんな彼女って凄く愛おしいくて、暴言の応酬でお互い殴打しつつ全て受け入れてあげたいと思う次第なわけです。あれ、ちょっとじゃない…まだぴょんこの可愛いところや胸が…

今のところあーだこーだ難しいことを考えもしましたが、というわけでぴょんこチャンネル!!!本当に楽しみですね!!!!皆さん!!!!!ぴょんこ!!!





自分の言葉を出せたような、理解の足りない解説をつらつらと固めたような、決して論文などとは言えない、要するべきを満足していない駄長文ですが、もしや読んでくださった方がいれば本当にありがとうございます。お疲れ様でした。一段落と言ったところですが、まだまだバタフライエフェクトの施行錯誤が我々を待っていますので。
やっていきましょう。どうぞよろしくお願い致します。





END





ここまで書いてきてまだまだ考えられるなと思ったこと
・「千羽鶴」「百鶴」「祈り」の象徴について
 - 深層精神の想いと祈りはまた別で、ここも神楽の謳とも関連がある

・パラメトリック理論に基づく世界選択
- 統計として収束される。統計学の知識がなく、社会学や都市システム工学の知識も乏しいため、学びたい

・「スタンフォード監獄実験」「マンハッタン計画」等の歴史的現実事象
- ぱっと出てこないので学の浅さがつらい、学びたい

・ブロックチェーン技術
- 概要ぐらいしか知識がないし今からやっていくぞとはなっていないけど、アンテナは張っていきたい。バブル崩壊どうなんでしょうか

・ヘーゲルの弁証法
 - 哲学類に対する脳が硬い。映画哲学なる授業は好きであったのでどうにかして行きたい、学びたい

・松果体
 - 医学という面もあるがこれも哲学に類する。学びたい

・アセンブラ言語
- やっていくぞ

死ぬほどある
…etc


【参考URL】
・トライナリー・フォーラム
http://wikiwiki.jp/trinaryforum/
・ブロックチェーンとは結局何なのか」ビジネスパーソン向けに徹底解説&ブロックチェーンの衝撃・金融サービスへの応用補足説明
https://btcnews.jp/gotoh-blockchain-report-16q3/
・松果体
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9E%9C%E4%BD%93
・アセンブラ言語研究-命令の続きの続き
http://speedyasan.seesaa.net/article/207355669.html


EOF

コメント

このブログの人気の投稿

夏神楽

夏神楽 おひさしぶりです。はじめましての方、はじめまして。ぼるしちです。 冬のトラカレに続きまして、夏のほうにも軽率に参加させていただいます。夏ですね。 夏といえばいろいろありますね。海にいったり、花火大会があったり、BBQをやってみたりのレジャー。コミックカルチャー文化圏では、コミケットという祭典があったり。 またたくさんの出会いと思い出と…… 8月の終わりがやってきます。 もうあれから、そんなに時が経つのですね。みなさまの1年は早かったでしょうか、長かったでしょうか。このままこの件を続けるとBGMにZONE「secret base 〜君がくれたもの〜」やWhiteberry「夏祭り」、それから「ソラノキヲク」が流れて来そうな雰囲気になってしまいますので、ここまでに。 私事ですが、夏といえば毎年音楽系フェスに行っております。ここでの音楽は主に邦ロックが主体です。野外での開放感、それに「普段自分の聞かないアーティスト」の楽曲やパフォーマンスにも触れることができる素晴らしい経験が、所謂夏フェスの良さであると思います。 自分自身が何か「音」に対して表現性を持っているということは全くないのですが、単純にいろいろ聴くことが好きです。 特にジャンルとしてシンフォニック(Symphonic)、ゴシック(Gothic)系のメタルミュージックを好んで聞いています。 察しの良い方は御分かりかと存じますが、トライナリーで異世界通信を開始しすると、すぐにFreyMENOWの楽曲に私たちは出逢うと思います。 彼女がドームで歌っている楽曲はまさに自分の好んでいる楽曲の方向性のものでした。FreyMENOWのWishphobiaについてのジャンルは後に「ファンタジーメタル」という風に聞き及んでおります。この「ファンタジー」の部分が実際には多岐にわたるジャンル層のどこかに分類されるのですが、近しいところがやはりSymphonic、GothicまたはMedievalといったところだと思います。 この方向性のジャンルの特徴として以下が挙げられます。 ・神秘的、異端的、退廃的 ・世界観構築、物語的である ・交響的である FreyMENOWの初期に確立した「ファンタジーフィーリング」にも共通していますが、曲そのものが物語で世界なんですよね。某氏のお言葉

拡張少女系トライナリー 彼の世界と共にして その1

拡張少女系トライナリー 彼の世界と共にして その1 拡張少女系トライナリーというアプリゲームが、2018年8月31日15:00 をもって接続を終了しました。数多のアプリゲームの中で、多くの皆様の目に留まることがなかったかもしれません。それには、タイミングや稼働初期のアプリ不調、またこのアプリゲームの持つ素晴らしさが、逆に入り口を狭めてしまっていた等の理由があると思われます。それでも、私を含めプレイしてくださった皆様には本当にかけがえのない経験になったものと存じ上げます。 感想を認める上で、正直さらっとかけるようなボリュームの内容でないことは、プレイ済みの皆様はご存知のことと思います。なので「軽い」説明紹介を交えつつ、段階を経て記していきます。 「拡張少女系トライナリー」とは何だったのか。 これを恐ろしく乱暴な言葉で形にすると  「恋愛アプリゲームの皮を被った、    拡張世界没入型多人リアルタイム統計実験TRPG」 意味が分かりませんが、そういったものだったと認識です。 上記を踏まえ簡単に該当箇所を振り返っていきたいと思います。 【その1】 恋愛アプリゲームの皮を被った --------------------------------- これは、公式サイトやアプリの説明からもそうですが、トライナリーのメインとして「アニメーションを見て、アニメーションの表面上見えていない裏側や、場面の前後に介入してヒロインたちを裏から支えラブラブになろう!」みたいなものが表の命題です。これはアニメーションとアプリケーションとで面白いことをしていこうという試みでした。   ここでの突っ込みとして、「表面上見えていない裏側や、場面の前後に」というものの解釈がいわゆる「量子力学の”観測”」になります。興味がある場合は、意識的に追っていくととても興味深いです。 【その2】 拡張世界没入型 --------------------------------- 作品やアプリゲームをあくまでフィクションではなく、その向こう側のリアルだと感じさせるような展開や媒体についてになります。この作品には自分を重ねるいわゆる主人公キャラクターはいません。いるのはヒロインのみ。自分
興味のリンク フェノメノンの空に お疲れ様です。ぼるしち( @G3_1934 )です。わこつです。 初見の方は初めまして~、184外してコテハン付けていってください。 今回、 トラカレ2018_AdventCalendar に参加させていただきました。 【やや拡散希望】思いつきでトライナリーのAdvent Calendarを作ってみました!たくさんの人に記事を書いてもらって盛り上がる企画になればいいなあと思うので、もしよければご参加いただけると幸いです……!! // 拡張少女系トライナリー Advent Calendar 2018 - Adventar https://t.co/UHTmURU719 — そぉい (@Fai_ry_BIue) 2018年11月19日 こういった枠組みがあるのも初めて知りました。学びですね。トライナリー関連でいろいろな動きをしていきたいと思い、参加させて頂きました。 主催のそぉいさん( @Fai_ry_BIue )この場を借りて改めてお礼申し上げます。 さて、今回は折角の企画になりますので、感想とは少し違った方向性のことを書いてみようと思います。トライナリーを(または作品を)楽しむ時のひとつの指針としていただければ幸いです。 < リンク性と識の拡張伝搬 > 私達の趣味嗜好は、概ね成長の過程を経て方向性が確立されるものです。 私の場合は、よく外で遊ぶやんちゃで元気な少年……ではなく、ラクガキをしたり本を読んだりが多い子供時代を過ごし、ポケットモンスター等をはじめとするジュブナイル的物語が『静』から『動』になる、そんな時代に育ちました。 とりわけ好きだったのが、壮大な世界観のかつ単体作品ではなく他作品などに場所や時代を越えて繋がりのある作品でした。 スティーブン・キングのダークタワー(を始めとする中間世界全ての作品) 川上稔氏の終わりのクロニクル(を始めとする同世界観の作品群) 幻想水滸伝シリーズ 機動戦士ガンダム(を始めとするシリーズ) …etc これらの作品は、場所を移し、視点を変え、時代も変えて紡がれるものですが、 相互に別の誰かの大切な想いが大きな流れになっていくような、読んでいる自分もその流れに乗るような没入感が共通に存在すると私は思っていま