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興味のリンク フェノメノンの空に




お疲れ様です。ぼるしち(@G3_1934)です。わこつです。
初見の方は初めまして~、184外してコテハン付けていってください。

今回、トラカレ2018_AdventCalendarに参加させていただきました。

こういった枠組みがあるのも初めて知りました。学びですね。トライナリー関連でいろいろな動きをしていきたいと思い、参加させて頂きました。
主催のそぉいさん(@Fai_ry_BIue)この場を借りて改めてお礼申し上げます。

さて、今回は折角の企画になりますので、感想とは少し違った方向性のことを書いてみようと思います。トライナリーを(または作品を)楽しむ時のひとつの指針としていただければ幸いです。

< リンク性と識の拡張伝搬 >

私達の趣味嗜好は、概ね成長の過程を経て方向性が確立されるものです。
私の場合は、よく外で遊ぶやんちゃで元気な少年……ではなく、ラクガキをしたり本を読んだりが多い子供時代を過ごし、ポケットモンスター等をはじめとするジュブナイル的物語が『静』から『動』になる、そんな時代に育ちました。

とりわけ好きだったのが、壮大な世界観のかつ単体作品ではなく他作品などに場所や時代を越えて繋がりのある作品でした。
スティーブン・キングのダークタワー(を始めとする中間世界全ての作品)
川上稔氏の終わりのクロニクル(を始めとする同世界観の作品群)
幻想水滸伝シリーズ
機動戦士ガンダム(を始めとするシリーズ)
…etc

これらの作品は、場所を移し、視点を変え、時代も変えて紡がれるものですが、
相互に別の誰かの大切な想いが大きな流れになっていくような、読んでいる自分もその流れに乗るような没入感が共通に存在すると私は思っています。
これを勝手に自分の中で、物語にリンク性があるとしています。アルトネリコシリーズもまさに上記の特徴があり、トライナリーもまた然りです。

また上記とは別にもう一つ共通点があります。これも没入的要素であると思いますが、
自身の知識教養に足りない別分野の知識、あるいは思考哲学の問題提起がある、といったものです。これは受け手側にとっては少し小難し過ぎて、噛み砕き難いものであるので性格によってわかれるところですが、より深く物語に入っていくために用意されている特典であると私は理解しています。かなりの重量級の特典で論文検索や資料検索をするなどになる場合もありますが、この文を読んでいらっしゃいます貴方様におかれましては心当たりがあるのでは?


松果体に起因する医学書だったり、アウフヘーベンに起因するヘーゲルが弁証法解釈だったり、ブロックチェーン技術だったりですね。こういった、重量級の特典は気にしなければ気にしないでもよし、気になるならば一旦寄り道をして、作品に対してもまた自分に対してもディテールアップにつながっていく知的好奇心の対象なのだと私は思っています。

折角なので、拡張少女系トライナリーについて上の2つの視点をもって、私から気が付いた細かな特典を紹介いたします。


< フェノメノンの空に-その中間世界 >

トライナリーのメインストーリーのタイトルは映画のタイトルのオマージュであったり、そもそも劇場や映画作品が各所に出て来ることはご存知かと思います。
その中でも、
26 ホワイト・マイル  → グリーン・マイル

31 フェノメノンの空に → ショーシャンクの空に

これらは、先に挙げましたスティーブン・キング氏の作品になります。(私的趣味とのリンク性があります、こういうのって本当に嬉しいです)
特に言及すべきはラストを飾っている『ショーシャンクの空に』です。



『ショーシャンクの空に』は、「刑務所のリタ・ヘイワース」を原作にした1994年の映画です。映画史に残る素晴らしい作品なので是非見ていただきたいですが、
簡単に概要を言うと、「冤罪で投獄された優秀な銀行員の主人公が、腐敗したショーシャンク刑務所の中でも希望を捨てず生き抜く」といったお話です。
最終話のオマージュに使われているだけあって、このお話の核心や背景などトライナリーの世界の特に神楽とつばめを重ねたり、刑務所という隔絶された世界の在り方とフェノメノンそのものや構造などと、考察点は枚挙に暇がありません。

その中で焦点を当ててお話しするのは、「リタ・ヘイワース」についてです。原作の題名になっている、このリタ・ヘイワースとは何なのかといいますと、劇中で囚人たちの娯楽として映画の鑑賞会をする場面が登場します。
その時上映しているのは『ギルダ』という1946年の映画です。リタはそのギルダという役を演じる女優さんの名前となります。


ギルダという映画は一般に「フィルム・ノワール」と云われるモノクロの退廃的な、ある特徴を持った映画です。
フィルム・ノワールの特徴として、男を堕落させる「ファム・ファタール(運命の女)」が登場するといったものがあり、
題名になっているギルダという女性がファム・ファタールであり、ギルダを演じている役者が『リタ・ヘイワース』その人です。

ショーシャンクの劇中で、主人公はこのリタ・ヘイワースのポスターを自分の牢に貼ますが、これがとても重要な要素になっています。

ファム・ファタールの意味をフィルム・ノワールでは堕落や破滅の起点となる運命の女とします。しかしながら、一般的に「運命を決する重要な女性」「結ばれるべきその相手」といった意味があり、劇中の主人公に対するリタ・ヘイワースは、破滅の徒ではなく彼の命運を決める重要な女性の解釈になっていると思います。

この「堕落や破滅の女」と「愛や命運の女」の二面性覗かせるショーシャンクでのリタ・ヘイワースですが、この点を考えるとトライナリーでのファム・ファタールは、卯月神楽その人でもあるし、逢瀬つばめでもあるように思えます。
双方にとって両人がフェノメノンという檻の中での運命の女性なのは間違いありません。

さらに拡張解釈のような脱線を考えていきます。神楽とリタ・ヘイワースについて
上に述べた通り、彼女の魅力が遺憾なく発揮した映画「ギルダ」にて、「ギルダ」を演じています。そしてリタの次の出演作は1947年の『地上に降りた女神』という作品です。作品の題名もなにか感慨深く勝手に感じてしまいますが、
この映画で彼女は「テレプシコラー」を演じているのです。トライナリーで「テレプシコラ」といえば、神楽の親友である如月音羽その人です。


つまり、フェノメノンの空に フェノメノンの神楽(刑務所のリタ・ヘイワース)のファム・ファタール、神楽はテレプシコラ:如月音羽と同一である――
みたいな超拡大考察もできたりなんですね。

上記は フェノメノンの空に → ショーシャンクの空に → ギルダ (→ 地上に降りた女神) のような映画リンクの拡張解釈によるもので、2次3次解釈なのでほぼほぼ無関係かもしれません。しかしながら、脱線して物事を調べて考えたりすること、自分が過去に学んだことの有用有意義、そういったことは大切で同時にとても楽しいし嬉しいです。フィルム・ノワールとかは大学の講義で学んだものだったりします。余力がございましたら、年末年始などに「ショーシャンクの空に」ご覧になってください。

さて学ぶこと大いなる知ですが、感化されて何かをやっていきましょうというのも作品の強い力だと思います。拡張少女系トライナリーはその点で、このような他の方々との交流も含めた凄い力がある作品です。特にぴょんこは本当にクリエイティブな娘なので、私もやっていかなければなという気持ちが強いです。ので!こういうのやっていきます!

C95 冬コミケット2日目(日)西く-33a サークル名「炊きたてごはん!」にて
おこめさん(@komezirusi)主催のトライナリー私服合同誌に、
卯月神楽 夏・秋服にて参加させて頂いております。
皆様の素敵な私服姿がみれちゃいますので、どうぞよろしくお願い致します!




他にこんなのを書き留めようかと思っておりましたが、全然簡潔に書けないですね。
・記憶のブロックチェーン
・現実拡張XReality
・ゆでぴょんこの真実
またなにかありましたらやっていきです。

私はトライナリーのキービジュアル(首絞め神楽ちゃん)時点から彼女に興味深々のbotだったので、拡張少女系トライナリーを駆け抜けて、神楽との時間は決して多くはなかったけれど、少しでも共有したり、受け取れたりができたかなとそう信じて歩いて行こうと思っています。

この記事の翌日12月9日は卯月神楽ちゃんの誕生日です!
HappyBirthday神楽ちゃん!
ぴょんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おめでとうぴょん!!!!!!!!
本当におめでとう、少し大人になった綺麗な神楽に会える日が楽しみです。


なかなか長文駄文でしたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
他bot様方のトラカレ記事も楽しみにしております。#トラカレ2018 にて感想や応援などの反応をタグっているようです!
また他トライナリー企画の素敵なbot様方のなにがし応援&参加していきたいと思っております。これからもよろしくお願いいたします!




トライナリーと皆様に
そして少し大人になった神楽に
素敵なココロの旅を

コメント

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